英語の勉強はいつから始めた方が良いか? についての科学的な答え

 

以下のリンクは英語ですが、

 

http://www.youtube.com/watch?v=hW_qpta6zb4&NR=1&feature=endscreen

 

海外の教授や研究者、教育者達が子どものバイリンガル教育について話しているインタビュー番組です。

 

日本語で内容をまとめると

 

海外でも、あまり早期に外国語を学ばせると「頭が悪くなる。母国語の発達が遅れる」という偏見が存在した。

 

でもそれは1030年前の話。

現在では生物学的にも脳科学的・発達学的にも、人間は元来バイリンガルもしくはそれ以上になれる能力を備えて生まれてくる。脳を鍛える為にも外国語を学ぶ事の有効性、子どもに早期に言語を体験させる事の有効性が証明されている。

 

(乳幼児期には複数言語を母語として獲得する事が可能。健康な全ての子どもは全人類共通の文法獲得能力・全ての言語発音を聞き取れる耳を持って生まれてくるという説が有力)

 

ピアノや水泳などと同じように、各自の才能の問題もあるので、同じ時間訓練しても得意な子は上手になるのが早いし、そうでない子は時間がかかる。でも一般的な発達をしている健康な子どもであれば、一定時間以上、ある言語環境におかれ適度な言語的刺激(人間による語りかけや相互コミュニケーション)があれば必ず普通に喋れるようになる。

外国語を導入する時期も早ければ早い方が習得は早く有利。    

 

母語にしたい一つの言語が定着するまで、次の言語の導入を待つべきか?という質問にはNOと答えています。 複数言語の同時導入を推奨しているようです。

 

日本語が定着するまで英語は学ばせない方が良い。英語は中学生からでいい、小学生からでいい・・・という考えに真っ向から異議を唱えるものです。

 

ビデオの中でも外国語を学ぶことで頭が良くなる事はあれ、母国語がダメになったり、頭が悪くなる事は絶対にないのでご安心を!

と専門家が太鼓判を押しています。

 

(私が別のセミナーで学んだ補足:人間が自然に言語を習得するには起きている時間の30%をその言語で過ごす必要があるという事でした。100%でなくてもよい!という事に私は非常に感激したのですが、皆さんはどうですか?30%という事は複数言語同時導入する場合でも母語レベルにするには3カ国語が限界ということなのだと思います。しかし、イタリア語やスペイン語、ポルトガル語、などは言語同士が似ているので乳幼児期に一つ学べばその後他の言語をネイティブレベルに進化させるのは楽な気もします。)

 

 

言語習得の臨界期は確実にあるが、それも種類が色々あって、その中でも単語習得などは一生発達が望める言語分野で、その他の発音などの分野は早いうちに外国語になれさせる方が、有効という研究結果。

 

外国語を学び始めた年齢によって、脳のどの部分がその言語を処理するか・・・外国語として対応するのか、母国語と同じように処理するのか・・・に違いがあるそうです。

 

また、親が外国語を話さない場合には絵本などで言語をとり入れるのが良い方法だと、動画の最後の方で研究者が推奨しています。

 

偶然ですが、絵本などでの外国語習得を推奨している私としては、専門家の太鼓判を頂いた気分で嬉しかった!!!物語の中で単語に触れる事は文法や自然な言語の流れを習得する上で欠かせないと感じています。

 

ここには出てきていないかもしれませんが、小さい頃に3カ国語以上の言葉を学んだ子どもは大きくなって次の言語を学ぶのが容易になるそうです。

 

外国語習得はとにかく時間がかかります。

フォネミックアウェアネスやバイリンガル土台を作るだけでも1000-2000時間かかると言われています。

 

また3歳ごろまでが言語の黄金期で、最適期は8歳ごろまで、遅くとも12歳までには言語習得を始めた方が良いそうです。

 

 大人になってからでもネイティブ並みにならなくても、外国語としての言語習得はもちろん可能です。ただ、子どもの頃のように自然に学ぶ・・・という事は難しいので「勉強」して効率的に学ぶ必要があるでしょう。

 

お母さんとべったりで、時間もたっぷりある乳幼児期に基礎を作っておくのが、部活や、友達や、お受験や、自分の好み、恥ずかしがる気持ちが出てくる、小学校高学年、幼稚園、中学校に上がる年齢まで待つより楽&効果的だと思います。

 

人間の理解の単位は物語だそうです。

読み聞かせ語り聞かせは人間が世界各地で、全ての言語で、太古の時代から行ってきて、無害であり、その有効性が実証されている早期教育法です。

早期教育と書くとなんだか難しい事をするような感じがしますが、子どもの言語学習は大人の考える机に座って文法を学ぶ勉強とは違います。フラッシュカードでもありません。

 

小さい子にとっての語学教育は一番信頼している母親に優しく話しかけてもらう事、家族や友達、信頼する大人達と一緒に歌や絵本を楽しむ事、その言葉で遊ぶ事、要するに普通の暮らしなのです。

 

逆に2歳以下の子供にTV視聴は推奨できません。

それに関してもとても分かりやすく解説している動画を発見したので、次回皆さんと共有したいと思います。

 

TVの害も色々な研究結果が出ています。

様々な教材会社がDVD教材で利益を得ているので、それを真っ向から否定するような事はあまり声高には言われません。

 

私は特に教材会社と一緒になってDVD販売でお金儲けをしているわけでもないのでハッキリ書きますが、0歳からのDVDはやめた方が良いようです。

 

ある程度以上 2歳以上の年齢になってくると、視覚器官も発達をある程度完了させる

視聴覚や物語などを駆使した使うDVD教材はとても有効になってきますが、それまではDVDやTVの視聴は日本語・英語に関わらず待った方が良いと思います。

 

乳幼児期は母親が話しかける語りかける一緒に歌う遊ぶが一番だし、

一度話したお話歌った歌などをCDかけ流しで聴くのは良いと思いますが、お母さんは何もしないで、DVDやCDを流しっぱなしというのは非効率、もしくは有害なようです。

 

皆さんからのバイリンガル教育に関する疑問質問お待ちしています。

それに対する答えが専門家によって科学的に解説されている、できるだけ最新の資料を見つけてこのブログで紹介できるようにしたいと思います。

 

今回のエントリーも、ある方からの質問に私の経験則からだけでなく、科学的な証明や証明なども交えて答えられないか?探していて見つけたので、同じような悩みや疑問を持つ方にも知って欲しいと思って共有します。